角島灯台の撮影スポット
角島灯台(つのしまとうだい)は、明治9年3月1日に点灯された、日本海側で初めての大型灯台です。イギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計し、日本の灯台の歴史に重要な位置を占める存在です。
建設と設計
角島灯台の建設地は、海抜わずか13mという低地に位置していたため、当時としては数少ない高い塔として設計されました。地上30mに及ぶ塔は、下部が24mの高さまで花崗切石で造られ、上部は切石を使った装飾的なデザインで柔らかな雰囲気を持たせています。使用された石材は、山口県内の徳山産です。
内部構造とレンズ
灯塔内部も花崗切石で造られており、105段の螺旋階段が外壁と巧妙に組み合わされ、非常に堅固な構造を持っています。レンズは、高さ2.59mの正八角形の第一等フレネルレンズで、1874年にイギリスのスティーブンソン社が設計し、フランスのバルビエ社が製造したものです。このレンズは、明治9年の初点灯以来、取り替えられることなく今でも現役で使われています。
灯台の歴史と文化
角島灯台は、日本海側初の大型灯台として日本の灯台史において非常に重要です。現存する明治期の灯台としては14番目に古く、御影石で作られた灯台としては日本で第3位の高さを誇ります。また、無塗装の石造灯台としても数少ない例で、その美しいデザインはスコットランドのアードナマルカン灯台と酷似しています。
イギリス人技師と地元との関わり
建設から初期の運用まで、イギリス人技師の三代にわたって行われました。特に、ジョセフ・ディック氏は建設後、そのまま灯台長として角島で3年間生活し、地元の人々と親交を深めました。ディック氏はその後も帰国せず、神戸で商社を設立し、日本に永住したと伝えられています。
現在の角島灯台と観光
平成12年11月に開通した角島大橋(全長1780m)によって、角島は陸続きとなり、灯台周辺は「角島灯台公園」として整備されています。旧退息所も復元され、灯台記念館として公開されています。参観灯台として一般の見学が可能で、燈光会により運営されています。
130年以上にわたる航行の守護者
響灘を航行する船舶の安全を130年以上も見守り続ける角島灯台。その悠然とした大きな姿と美しい石造りのデザインは、訪れる人々に感動を与え続けています。
角島灯台の詳細
名称 | 角島灯台 |
---|---|
住所 | 山口県下関市豊北町大字角島2343-2 |
駐車場 | なし |
最寄駅 | JR山陰本線特牛駅からバスで35分 |
入場料等 | 大人300円 |
営業時間 | (5~9月)9:30~16:30、(10~4月)9:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
Tel | 083-786-0108 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
同エリアの撮影スポット
該当の撮影スポットが、13件みつかりました。
下関市 |
---|
関門海峡 |
関門橋 |
火の山 |
旧秋田商会ビル |
東行庵 |
旧下関英国領事館 |
海峡ゆめタワー |
角島大橋 |
夢崎明神 |
角島灯台 |
覚苑寺 |
功山寺 |
赤間神宮 |
コメント