道後温泉の撮影スポット
道後温泉は、愛媛県松山市に位置する日本を代表する温泉地で、兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉と並び「日本三古湯」のひとつに数えられています。その歴史は約3000年に及び、「日本書紀」や「源氏物語」など様々な文献に登場する伝説が残る古湯としても有名です。伝説によれば、大国主命が少彦名命の病を癒やしたことから始まり、聖徳太子が訪れたとも伝えられます。
道後温泉本館:重要文化財の公衆浴場
道後温泉本館は、明治27年に約20ヶ月をかけて建設されました。木造三層楼の建物は増改築を重ね、平成6年には公衆浴場で初めて国の重要文化財に指定されています。振鷺閣(しんろかく)から響く刻太鼓の音色は「残したい日本の音風景百選」にも選ばれており、道後の湯の町に情緒を添えています。現在は保存修理工事が行われていますが、令和6年12月までの完了を予定しています。

文豪・夏目漱石と「坊っちゃん」の舞台
道後温泉は、文豪・夏目漱石が松山に滞在中に書いた小説『坊っちゃん』の舞台としても有名です。「住田の温泉」として登場する道後温泉本館は、その評判を全国に広め、道後温泉の魅力を今に伝えています。温泉街の名物「坊っちゃん団子」も小説に登場した湯ざらし団子を元にして作られました。
飛鳥乃湯泉と椿の湯
平成29年にオープンした飛鳥乃湯泉は、聖徳太子や斉明天皇の伝説にちなんだ飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋です。加温・加水をしない源泉かけ流しの「美人の湯」を楽しむことができ、特別浴室では古来の湯帳を纏っての入浴体験も可能です。また、松山市民の「親しみの湯」として愛される椿の湯は、昭和28年に新設され、平成29年のリニューアルでは浅めの浴槽が設置されました。
四季を通じた魅力と観光スポット
道後温泉は四季折々の風景が美しく、温泉街を歩くだけで歴史の息吹を感じられます。温泉とともに、季節の花や地元の名産品を楽しみながら散策するのも魅力のひとつです。また、回廊でつながる飛鳥乃湯泉と椿の湯には、多目的トイレや休憩スペースがあり、幅広い年齢層に配慮した設計となっています。
道後温泉の詳細
| 名称 | 道後温泉 |
|---|---|
| 住所 | 愛媛県松山市道後湯之町5-6 |
| 駐車場 | 有料 |
| 最寄駅 | 道後温泉駅から徒歩で5分 |
| 入場料等 | 700円〜 |
| 営業時間 | 6:00~23:00 |
| 定休日 | 無休 |
| Tel | 089-921-5141 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
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