清水園の撮影スポット
新潟県新発田市に位置する「清水園」は、越後路から東北にかけて類を見ない名園として知られる大名式庭園です。その歴史は江戸時代にさかのぼり、幕府の庭方を務めた縣宗知(あがたそうち)が設計したと伝えられています。巧みな遠近法と自然美が融合したその庭園は、四季折々の表情を楽しめる特別な空間です。
庭園の特徴:近江八景を取り入れた池泉回遊式庭園
清水園は、草書体の「水」の字を描く大池泉を中心に、茶室や飛石、滝石組が配置された池泉回遊式庭園です。江戸初期の特徴を持つこの庭園は、庭石を多用せず、シンプルながらも計算された構図が特徴。茶席「松月亭」前の舟着場や腰掛待合前の立石など、細部にわたる技術の妙が見どころです。
また、南西部の岩島や南東部の亀島、北西部の中島をつなぐ石橋や洲浜のデザインなど、遠近法を駆使した意匠は圧巻。さらに、近江八景を取り入れることで、庭全体に趣深い景観が広がります。
珍しい樹木と歴史が息づく庭園
清水園を囲むようにそびえる薩摩杉や庭内の青森ツガは、この地域では珍しい樹木で、当時の流通状況や格式を重んじる思想を物語ります。また、庭園の設計だけでなく、歴史的背景にも注目です。寛文年間に作庭されたこの庭園は、明治24年に越後屈指の大地主である沢海村の伊藤家が所有。昭和21年には北方文化博物館の管理下に置かれ、庭匠・田中泰阿弥によって修復されました。
見どころ:お殿様の視点と歴史的建築
清水園の魅力は、書院から眺める庭園の景色と実際に園内を散策して感じられる絵画のような風景の数々です。特に3つの茶室が庭園内に絶妙に配置され、それぞれ異なる趣を楽しめます。また、庭園を回遊した後に訪れる巨大な米蔵は、新発田藩や赤穂浪士のひとり堀部安兵衛に関する資料が展示され、歴史の息吹を感じられる場所となっています。
現代の清水園:文化と憩いの空間
「米蔵ココロ」という飲食施設も併設されており、庭園散策の後に地元の味を楽しむことができます。訪れる人々を魅了する「清水園」は、自然美、歴史、文化が調和した特別な場所です。新潟を訪れた際には、ぜひその美しさと奥深さを体験してみてください。
清水園の詳細
名称 | 清水園 |
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住所 | 新潟県新発田市大栄町7-9-32 |
駐車場 | あり |
最寄駅 | JR羽越本線新発田駅から徒歩で10分 |
入場料等 | 大人:700円 |
営業時間 | (4月~10月)9:00~17:00、(11月~3月)9:00~16:30 |
定休日 | 毎週火曜 |
Tel | 0254-22-2659 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
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