屏風ケ浦 ー 千葉県の撮影スポット

風ケ浦 ー 千葉県の撮影スポット 撮影スポット

屏風ケ浦の撮影スポット

千葉県銚子市名洗町から旭市刑部岬まで続く約10キロメートルの壮大な断崖「屏風ケ浦」は、その美しい風景と地質学的な価値から、「東洋のドーバー」とも称されています。40メートルから50メートルにわたる切り立った崖は、まるで地面が切り取られたかのように見え、その姿は英国とフランスを隔てるドーバー海峡の「白い壁」に匹敵すると言われています。

屏風ケ浦

屏風ケ浦の形成と地質

屏風ケ浦は、千葉県北東部に位置する下総台地が、数百万年にわたり波の浸食によって削られ、現在の形を成しました。銚子市犬岩から旭市刑部岬にかけて約10キロメートルにわたり連続するこの崖は、高さが20メートルから60メートルに及び、その独特の地層の縞模様が特徴です。

この崖は、新第三紀鮮新世以降の地層から成り、約300万年前から40万年前の海洋性の環境で堆積した犬吠層群、そして内湾的な環境で堆積した香取層や関東ローム層から構成されています。これらの地層は、比較的柔らかいため、波浪の影響で年間50センチメートルから100センチメートルも削られ続け、その結果、現在の壮大な断崖が形成されたのです。

屏風ケ浦の歴史と文化的価値

屏風ケ浦の雄大な風景は、古くから多くの人々に愛され、江戸時代には「銚子磯めぐり」の終点として知られていました。この景観は江戸後期以降、名所記や名所図会などの出版物に取り上げられ、歌川広重の『六十余州名所図会』にも描かれました。その独特の地形が描かれた絵図は、現地を訪れたことのない人々にも屏風ケ浦の印象を広める役割を果たしました。

また、明治期以降の交通網の発展により、屏風ケ浦を実際に訪れる人々も増加しました。その景観は、絵葉書やパンフレットの題材としても使用され、現在に至るまでさまざまな文学作品にも描かれ続けています。2016年3月には、その美しい風景と地質学的な価値が認められ、屏風ケ浦は国の名勝および天然記念物に指定されました。

屏風ケ浦の見学と注意点

屏風ケ浦の崖上は高所であり、大変危険な場所でもあります。また、一部は私有地となっているため、観光や撮影目的で無断で立ち入ることは避けるようお願いします。屏風ケ浦の見学には、隣接する銚子マリーナ海水浴場から屏風ケ浦沿いに続く遊歩道の利用をお勧めします。この遊歩道からは、屏風ケ浦の雄大な景観を安全に楽しむことができます。

 

屏風ケ浦は、その自然の壮大さと歴史的価値を体感できる場所です。訪れる際には、周囲の環境に配慮しながら、ぜひこの絶景を堪能してみてください。

屏風ケ浦の詳細

名称屏風ケ浦
住所千葉県銚子市潮見町
駐車場無料
最寄駅JR銚子駅からバスで12分
入場料等無料
営業時間通年
定休日無休
Tel0479-24-8707

※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。

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