中尊寺の撮影スポット
中尊寺は850年、比叡山延暦寺の高僧、慈覚大師円仁によって開かれました。その後、12世紀の初めに奥州藤原氏初代清衡公によって大規模な堂塔の造営が行われました。清衡公の中尊寺建立の趣旨は、11世紀後半に東北地方で続いた戦乱(前九年・後三年合戦)で亡くなったすべての生き物の霊を敵味方の区別なく慰め、「みちのく」と呼ばれた辺境の地である東北地方に、仏の教えによる平和な理想社会(仏国土)を建設することでした。それは戦乱で父や妻子を失い、骨肉の争いを余儀なくされた清衡公の非戦の決意でもありました。
清衡公は1105年より中尊寺の造立に着手します。まず、東北地方の中心である関山に一基の塔を建て、境内の中央に釈迦・多宝如来が並座する多宝寺を建立し、続いて百余体の釈迦如来を安置した釈迦堂を建立します。この伽藍(寺院の主要な建物群)の建立は『法華経』の中に説かれる有名な一場面を具体的に表現したものでした。
中尊寺創建当初の姿を今に伝える金色堂は1124年に上棟されました。堂の内外に金箔が押された「全てが金色」の阿弥陀堂です。まず堂内の装飾が目を引きます。4本の巻柱や須弥壇(仏壇)、長押にいたるまで、白く光る夜光貝の細工(螺鈿)、透かし彫りの金具・漆の蒔絵など、平安時代後期の工芸技術を集結して荘厳されており、堂全体がまるで一つの美術工芸品のように感じられます。
中尊寺の詳細
名称 | 中尊寺 |
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住所 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202 |
駐車場 | 有料 |
最寄駅 | 平泉駅からバスで5分 |
入場料等 | 大人1,000円 |
営業時間 | 夏季(3/1~11/3)8:30~17:00、 冬期(11/4~2/末)8:30~16:30 |
定休日 | 無休 |
Tel | 0191-46-2211 |
備考 | 世界遺産 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
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