中山道の宿場町・妻籠宿|江戸の風情を残す町並みの魅力とは
妻籠宿は、江戸時代に整備された中山道の宿場町のひとつで、江戸から数えて42番目に位置します。
かつては問屋2軒、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠31軒を有し、宿場町として大変賑わっていました。
妻籠宿から馬籠宿までは約2里(約8km)、宿内の長さは2町30間(約250m)ありました。
中世にはすでに宿として利用されていたと記録があり、木曽路から飯田へと抜ける分岐点(追分)にもなっていました。
妻籠宿の歴史
- 1601年(慶長6年)、徳川家康による中山道宿駅制定により正式に宿場町として指定されました。
- 江戸と京都を結ぶ中山道(約530km)に沿って整備された69宿のひとつで、交通の要衝として栄えました。
- 東海道ほど利用者は多くありませんでしたが、参勤交代制度では重要な役割を果たしました。
その後、明治時代に入り国道や鉄道が整備されると、宿場町としての役割は終わり、徐々に衰退していきました。
妻籠宿の保存活動
1968年、戦後の急速な経済成長によって古い町並みが失われつつあった時代、
妻籠宿では日本で初めて「町並み保存運動」が始まりました。
- 1976年、妻籠宿と周囲の山々を含む約1,250ヘクタールが「保存地域」として正式に指定
- 同年、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定
- 宿場の34%の建物は、江戸時代から昭和初期までに建てられた貴重な建造物です。
- 約200軒の建物が修復・復原され、往時の姿を今に伝えています。
妻籠宿の保存活動は、日本各地の町並み保存運動のモデルケースとなり、全国に広がりました。
妻籠宿の見どころ
- 枡形に曲がった町並みや、常夜燈、水場、復元された高札場
- 江戸時代の民家「熊谷家住宅」
- ひっそりと趣のある馬籠峠への道
国道がバイパスしているため、宿場内は静かで、江戸時代さながらの風情を味わえるのも妻籠宿の大きな魅力です。
今もなお、地域の人々の手によって守られてきた妻籠宿。
江戸時代にタイムスリップしたかのような町並みを、ぜひゆっくり歩いて体感してみてください。
妻籠宿の詳細
名称 | 妻籠宿 |
---|---|
住所 | 長野県木曽郡南木曽町吾妻 |
駐車場 | 有料 |
最寄駅 | 南木曽駅からバスで10分 |
入場料等 | 無料 |
営業時間 | 通年 |
定休日 | 無休 |
Tel | 0264-57-3123 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
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