小岩菖蒲園ー東京都の撮影スポット

小岩菖蒲園の撮影スポット

東京都江戸川区に位置する「小岩菖蒲園」は、地元住民から寄贈された花菖蒲をもとに整備され、約4,900平方メートルの敷地に50,000本もの花菖蒲が咲き誇ります。開園は1982年、初夏の5月から6月にかけて美しい花が楽しめる都内の名所として、多くの人々に親しまれています。

小岩菖蒲園がある江戸川河川敷では、明治23年（1890年）に「日本の植物学の父」と称される牧野富太郎博士が、珍しい食虫植物「ムジナモ」を発見しました。この発見を記念し、小岩菖蒲園には「ムジナモ発見百周年記念碑」と解説板が設置されています。

ムジナモは水草の一種で、ミジンコなどを捕らえて栄養にする食虫植物です。小さな花を夏の短い時間帯にだけ咲かせるため、滅多に見ることができない「幻の花」として知られています。かつては天然記念物として指定されていたムジナモですが、洪水などで消失し、現在は小岩菖蒲園でその自生は確認されていません。

小岩菖蒲園では、初夏の花菖蒲だけでなく、あじさいや水蓮も見られ、園内に咲くさまざまな野草が訪れる人々を楽しませます。都会の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を過ごせる場所として、地元住民や観光客から愛される小岩菖蒲園。花と歴史が調和したこの庭園で、穏やかなひとときを堪能してみてはいかがでしょうか。

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