旧下関英国領事館の撮影スポット
下関市民の心の拠り所であり、誇りでもある「旧下関英国領事館」。その建物は平成11年に国の重要文化財に指定され、国宝である功山寺仏殿や住吉神社本殿などと並び、下関市内における4件目の国指定文化財として名を連ねています。
英国領事館の誕生と下関の国際的役割
下関に英国領事館が設置されたのは明治34年(1901年)のこと。当時、駐日英国大使であったアーネスト・サトウは、成長著しい西日本における外交・経済の拠点として下関に目を付け、本国に領事館設置を具申しました。その結果、下関が国際都市としての地位を高める象徴となる英国領事館が誕生しました。
そして、明治39年(1906年)、領事業務の拡大に伴い、現在も残る領事館の建物が新たに建設されました。この建物は現存最古の領事館建築物として、また明治期の外交関連施設の典型として極めて貴重な存在です。
煉瓦造りの美しい建物とその特徴
旧下関英国領事館は、赤い煉瓦と白い石材が対比をなす美しい外観を誇っています。特に、煙突を持つステップ・ゲーブル(階段状の切妻壁)や三連のアーチが特徴的で、煉瓦造2階建の本館は、領事や海事監督官が執務する1階と、海事監督官が住んでいた2階で構成されています。
また、内部にはマントルピースで飾られた暖炉やタイルなどが設置され、当時の生活や執務空間を感じさせます。これらの建物の配置や煉瓦塀など、領事館としての特徴が随所に見られ、外交関連施設としての性格が色濃く残っています。
5年半ぶりの再開と新たな役割
長らく市民に親しまれていた旧下関英国領事館ですが、耐震工事のため一時閉鎖されていました。改修工事を終え、1階は展示室として、2階は喫茶・パブなどの飲食店として再オープン。さらに、附属屋はギャラリーとして利用され、中庭とともに市民や観光客に貸し出されることになりました。
この再開により、旧下関英国領事館は単なる歴史的建造物にとどまらず、地域活性化や観光の拠点、情報発信の場として新たな役割を果たしていくことが期待されています。
歴史を感じながらの散策
旧下関英国領事館は、煉瓦造りの壮麗な建築と、明治期の外交の息吹を今に伝える貴重な遺産です。市民ギャラリーとしての役割を果たしつつ、観光客にも広く開かれたこの建物を訪れることで、下関の国際的な歴史と文化を体感できるでしょう。
旧下関英国領事館の詳細
名称 | 旧下関英国領事館 |
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住所 | 山口県下関市唐戸町4-11 |
駐車場 | なし |
最寄駅 | JR下関駅からバスで7分 |
入場料等 | 無料 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 火曜 |
Tel | 083-235-1906 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
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