稚児ヶ淵について
稚児ヶ淵は、江の島の西南端に位置する隆起現象によって生まれた海食台地です。断崖絶壁の下には、力強い波が打ち寄せる岩場が広がり、その光景と富士山の向こうに沈む夕日は「かながわの景勝50選」にも選ばれるほどの美しさを誇ります。磯釣りの名所としても知られ、休日には多くの釣り人で賑わいを見せています。
稚児ヶ淵の由来と伝説
稚児ヶ淵の名前は、白菊という若い稚児が自ら命を絶った悲劇的な逸話に由来しています。昔、鎌倉の建長寺広徳院にいた自休という僧が、江の島への百日参りの際に出会った白菊に恋をします。自休の熱烈な想いを受けた白菊は、やがて追い詰められ、江の島へ渡り稚児ヶ淵から身を投げたと伝えられています。この地にはかつて白菊を偲ぶ碑があったとされ、その悲しい歴史が今も地名として残っています。
自然と歴史が調和する景勝地
1923年の関東大震災で約1m隆起したこの海食台地は、長年の波の浸食によって形成された美しい景観が特徴です。江の島詣でが盛んだった江戸時代から、多くの人々に愛されてきた観光スポットであり、稚児ヶ淵の美しい風景は訪れる人々を魅了し続けています。
また、稚児ヶ淵には松尾芭蕉の句が刻まれた「潮塔の碑」があり、海と空が織りなす絶景を詠った芭蕉の句とともに、訪れた人々に静かな感動を与えます。
釣り人たちの楽園としての一面
磯釣りの名所としても知られる稚児ヶ淵では、スズキやクロダイ、ソダガツオなどの魚が獲れるため、多くの釣り人が訪れます。自然と触れ合いながら、心地よい潮風の中で過ごす時間は、多くの人々にとって特別なひとときとなっています。
江の島の自然と歴史を楽しむなら稚児ヶ淵へ
壮大な自然の景観と、歴史的な背景を持つ稚児ヶ淵。富士山と江の島を望む絶景や、悲しい伝説が残るこの場所は、江の島を訪れる際にはぜひ足を運んでほしいスポットです。
稚児ヶ淵の詳細
名称 | 稚児ヶ淵 |
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住所 | 神奈川県藤沢市江の島2丁目5-2 |
駐車場 | なし |
最寄駅 | 片瀬江ノ島駅から徒歩で40分 |
入場料等 | 無料 |
営業時間 | 通年 |
定休日 | 無休 |
Tel | 0466-22-4141 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
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