東京都文京区に位置する小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)は、都内に現存する大名庭園の中で最も古い庭園のひとつです。江戸時代初期の寛永6年(1629年)に、水戸徳川家初代藩主・徳川頼房によって造成が始められ、その後、二代藩主・徳川光圀(水戸黄門)の代に完成しました。
名の由来と思想背景
「後楽園」という名は、中国の儒学者・朱舜水(しゅしゅんすい)の教えに基づき、「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という思想から名づけられたものです。光圀は、朱舜水の意見を取り入れながら、庭園づくりにもその精神を投影しました。
庭園の特徴と景観美
この庭園は、池を中心とした「回遊式築山泉水庭園(かいゆうしき つきやませんすいていえん)」です。歩きながら景観を楽しむ構造になっており、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
園内には日本の自然を模した山・川・田園の風景が巧みに取り入れられ、それに加え、中国の名勝地の名を冠した景観も点在。日本と中国の文化が美しく調和した独特の雰囲気が漂っています。

特別史跡・特別名勝の二重指定
昭和27年(1952年)には、文化財保護法により「特別史跡」および「特別名勝」の指定を受けました。これは極めて稀な栄誉で、全国でも9ヶ所しかありません。関東では、浜離宮恩賜庭園と小石川後楽園の二か所のみがこの「二重指定」を受けています。
おわりに
喧騒から離れた都心の静かな空間で、江戸時代の美意識と精神に触れることができる小石川後楽園。四季折々の自然とともに、歴史と文化が息づくこの庭園は、訪れる人の心を静かに癒してくれます。
小石川後楽園の詳細
| 名称 | 小石川後楽園 |
|---|---|
| 住所 | 東京都文京区後楽1-6-6 |
| 駐車場 | なし |
| 最寄駅 | 飯田橋駅から徒歩で3分 |
| 入場料等 | 一般300円 |
| 営業時間 | 9:00~17:00(入園は16:30) |
| 定休日 | 12/29~1/1 |
| Tel | 03-3811-3015 |
※掲載されている情報は最新、正確な情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認願います。
同エリアの撮影スポット
該当の撮影スポットが、56件みつかりました。
| 千代田区 |
|---|
| 東京駅 |
| 東京国際フォーラム |
| 靖国神社 |
| 千鳥ケ淵 |
| 北の丸公園 |
| 日比谷公園 |
| 国会前庭 |
| 和田倉噴水公園 |
| 赤坂プリンス クラシックハウス |
| レッドローズガーデン |
| 中央区 |
| 日本橋 |
| 浜離宮恩賜庭園 |
| 勝鬨橋 |
| NISSAN CROSSING |
| アートアクアリウム美術館GINZA |
| 港区 |
| レインボーブリッジ |
| 三田一丁目交差点付近 |
| 六本木ヒルズ |
| 国立新美術館 |
| 旧芝離宮恩賜庭園 |
| 東京タワー |
| 芝公園 |
| アークヒルズ |
| 旧乃木邸 |
| 東京ミッドタウン |
| マクセル アクアパーク品川 |
| 麻布台ヒルズ |
| 新宿区 |
| 新宿御苑 |
| 戸山公園 |
| 文京区 |
| 小石川後楽園 |
| 東京大学本郷キャンパス |
| 根津神社 |
| 小石川植物園 |
| 白山神社 |
| ホテル椿山荘東京 |
| 品川区 |
| 東京メガイルミ |
| 天王洲アイル |
| 目黒区 |
| 百段階段 |
| 目黒川の桜並木 |
| 東京大学駒場キャンパス |
| 大田区 |
| 城南島海浜公園 |
| 池上本門寺 |
| 世田谷区 |
| 羽根木公園 |
| 九品仏浄真寺 |
| 砧公園 |
| 等々力渓谷 |
| 渋谷区 |
| 代々木公園 |
| 恵比寿ガーデンプレイス |
| SHIBUYA SKY |
| 中野区 |
| 平和の森公園 |
| 杉並区 |
| 善福寺公園 |
| 豊島区 |
| サンシャイン水族館 |
| 北区 |
| 旧古河庭園 |
| 板橋区 |
| 板橋区立赤塚植物館園 |
| 練馬区 |
| 光が丘公園 |
| 石神井公園 |

コメント